ふれる博物館
第6回企画展 日本点字図書館と触図の試み

本企画展は、2020年9月30日(水曜日)に終了いたしました。
多数のご来場に感謝いたします。

2020年7月15日(水曜日)から
2020年9月30日(水曜日)まで

 ※会期中の祝日および8月14日・15日は休館となります。

共催:手と目でみる教材ライブラリー
協力:独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
株式会社ジェイ・ティー・アールケージーエス株式会社自然科学研究機構 国立天文台

点訳書から屋外設置案内板まで、
触図の世界を大公開

開催にあたって

わが国では、明治期から、盲学校における教材として触地図が作られていたという記録があります。以降、触図はそれぞれの盲学校において教員の手により工夫されて作られていましたが、教育の場以外においてはなかなか製作されてはいませんでした。
今回の企画展「日本点字図書館と触図の試み」では、一般向けの点訳書での触図の挿入から、地図帳、施設構内図、公園の外構図などの、製作過程の実例を展示するとともに、成型機や点字プリンター、ピンディスプレイなども紹介します。
また、1960年代より本格的に触図作りに取り組んだ、日本点字図書館の点訳者、故 後藤良一氏の業績も紹介します。

新作触地図・高田馬場案内図
本企画展のために製作した 166分の1 高田馬場触地図
国土地理院データ使用、材料: 紙・たこ糸・ビーズ・ナット・板・プラスチック
52.5cm×62cm、2020年 日本点字図書館


1. 触知案内図

1-1 電気成型方式で製作した触図の原図

電気成型方式で製作した触図の原図 平塚市総合公園
80cm×68cm(図の範囲) 重さ6.6㎏

1980年代に入り、公共空間に触地図を設置するという依頼が入るようになってきた。それまでは冊子における触図の製作技術しかなかったので、屋外に設置しても耐えられる触図として、日本点字図書館が開発したのが電気成型方式による触図である。この方式では、原図からシリコンで凹型を作り、そのシリコンに電極を刺して、銅の水溶液に数日入れておくことで、シリコン表面に付着する銅が2mm程度になったところを剥がして完成とする。原図の再現度に優れ、階段やスロープ状の表現の再現はもちろん、使用する紙のテクスチャも写しとることができる。電気成型方式の触図は、1982年の国鉄(当時)大宮駅案内板で初めて採用され、以降1990年代まで製作が続いた。展示品は1991年に製作した平塚総合公園案内板の原図。




1-2 電気成型方式で製作した触図の原図

電気成型方式で製作した触図の原図
68㎝×51㎝(図の範囲) 重さ5.0㎏

電気成型方式による触図は、営団地下鉄の初期の触知案内図製作方式として採用され、30駅程度に設置された。現在は、その多くが新しい樹脂製のものに置き換わっているが、護国寺駅、飯田橋駅など複数の駅に、まだ残っている。展示品は、南北線・白金高輪駅の改札に現在も設置されている触図の原図である。型取りの際に変型しないよう、基板は丈夫なベークライトの板を使い、その上に、両面テープやボンドなどを使って、多彩な触感を出すために紙や糸や細い角材等を貼り付けてある。エスカレーターの表現は、フスマの敷居を滑らせるのに使われるテープである。2000年、南北線の目黒駅までの延伸開業に伴って、3駅に設置した。これが電気成型方式の最後の時期のものとなる。
現在も、駅構内に設置されている電気成型式触知案内図完成品の様子(Googleストリートビュー)




1-3 電気成型方式のシリコン型

電気成型方式のシリコン型
66㎝×46㎝ 重さ7.6㎏

電気成型方式では、手作業で製作した触図原図をシリコンで型取りすることを第一段階とする。この型の周囲に電極を差し込むための穴が複数開けられている。また、電着を促進するため、表面には炭素の粉が振られたため、黒ずんだものとなっている。初期の電気成型方式の触図では、墨字についても原図に貼り込んでいて、エッチング状になった仕上がりで読めるようにしていた。しかし、細かい文字などは入れづらく、2000年頃の製作のものでは、仕上がってから転写シールのような方式で墨字を入れていた。しかし、それでも読みやすいものにはならなかったこと。その後、大量に製作する時代に対応できる方式ではなかったことなどから、製作されなくなった。




1-4 エッチング方式による触知案内図

エッチング方式による触知案内図
31㎝×30㎝(図の範囲) 重さ1.4㎏

1990年代以降、公共空間へのバリアフリーの整備が進むようになって、街なかへの触知案内図設置がさらに進むようになってきた。日本点字図書館の電気成型方式は、触読の情報は優れていたが、高価で、製作に時間がかかり、墨字との対応に乏しかったため、他の製作方法に押されるようになってきた。他の製作方式は、データで版下が作れて、晴眼者にも訴求するカラフルな仕上がり、コストも抑えるような工夫をして、いろいろな製法がある。展示品は、エッチング方式による触知案内図。エッチングによる方法の登場は比較的初期からあったが、そのままでは角が尖り気味になるため、面取りが欠かせない。また点字のハーフドーム形状を表現することは課題で、別途ピンや押し出し加工をする製法もあるが、この展示品では塗装を厚くすることで、丸みを出している。




1-5 ステンレスホーロー方式による触知案内図

ステンレスホーロー方式による触知案内図
85㎝×61㎝ 重さ8.2㎏

触知案内図の製法としては後発ではあるが、堅牢性と発色の良さから、さいたま新都心の触知案内図として全面的に採用されたのがステンレスホーロー方式の触知案内図である。この製法は、また、JR西日本では、触知案内図以外にも、手すり・運賃表・エレベーター案内プレートと、数多くのアイテムに採用されている。ホーローであるため、凸部はガラス質の釉薬で、仕上げの工程は焼きになる。展示品は、湖部分を目立たせるため、パーツを分けて二層に表現する設計。色見本確認のための試作品。




1-6 アクリル象嵌方式による触知案内図

アクリル象嵌方式による触知案内図
70㎝×58㎝ 重さ4.6㎏

製法としては、あまり普及しなかったが、階段を段状に表現するなど、パーツを埋め込むことで、高さの差を出して表現の拡張を意図した触知案内図。点字は、釘のようなピンを埋め込んでいる。この方式の特徴として、板面縁部に小さな△を付けて、この△の交差した位置を現在地とする説明方式をとっている。現在は、この製法による触知案内図は設置されていない。




1-7 FRP方式による触知案内図

FRP方式による触知案内図
70㎝×50㎝ 重さ3.6㎏

日本点字図書館の電気成型方式が、他の製法に押され出したときに開発した製法。さまざまなテクスチャを使った原図から型取りするのは同じだが、銅板にするのではなく、ガラス繊維を樹脂で塗り固めるFRPと呼ばれる強化プラスチックで製作する方式。これにより、銅板より軽量かつ安価になり、プラスチックなので塗装もできるようになったと考えた。しかし、実際に納品となったのは、展示の清掃工場の仕組みを伝える触図のみであった。これ以降、原図を手作業で製作する方式は、公共空間に納品する製品では、ほぼ途絶えたのである。




1-8 UVインキを使った触知案内図

UVインキを使った触知案内図
30㎝×30㎝ 重さ0.2㎏

現在のわが国で、もっとも触知案内図の製作数の多い製法。UVインキとは、紫外線を照射すると硬化する特質を持つ樹脂インキのこと。無色透明のこのインキを使い、カラー印刷した上に重ねて厚盛り印刷することで、点字や触図の表現をすることができる。仕上がりが美しく、一般の人にも訴求できる共用品として作れることと、費用が安価であること。この2つの長所により、圧倒的にシェアを伸ばした。ただし、強く傷を付けられると損なわれるし、直射日光や雨に弱いので、屋外設置には向かない。今日の日本点字図書館では、この製法による触知案内図の監修を多数行っている。




2. 触図冊子

2-1 日本地図

触図冊子「日本地図」
サーモフォーム製
29cm×30cm、1巻 11図
1969年 日本点字図書館

1964年に、本間一夫が海外から持ち帰ったサーモフォーム装置により作成された初期の触地図。陸板には反りのこないベーク板を使い、表面に全面的に寒冷紗を貼りこみ、その上にボール紙で作った陸地部分を乗せている。細い糸、ビーズなど、多彩な材料を使って、さまざまな触読感を備えている。
この触地図帳は、現在も日本点字図書館点字製作課で販売されている。




2-2 視覚障害者のための公共交通機関利用ガイドブック(首都圏)
  視覚障害者のための公共交通機関利用ガイドブック(近畿・中京圏)

視覚障害者のための公共交通機関利用ガイドブック(首都圏)
発泡インキ製
B4判、2巻 80図
 1982年 運輸省

運輸省が、1981年の国際障害者年を記念して大都市圏のターミナル情報を身体障害者に伝えようと進めた事業により製作された。(他に車いす利用者用のガイドブックもあった)
首都圏を日本点字図書館が担当したほか、近畿圏は日本ライトハウス、中京圏は名古屋ライトハウスが担当したが、東京にある日本点字図書館が全体のとりまとめにもあたった。日本点字図書館での製作にあたっては、日本点字図書館で触図研究会の代表を務めた後藤良一が、触図研のメンバーから10人を選んで、GB研を立ち上げた。
このガイドブックは、1979年に凸版印刷によって開発された発泡インキによって製作された。しかし、技術的なノウハウも、駅ターミナルを触図として表現するノウハウも、どちらもない中での製作は苦難の連続であったという。後藤氏は、その苦労の軌跡を「日点だより」第28号から第30号までの3回に渡って「GB研始末記」と題した記事で残している。
「山があった。何とか登れるだろうと出発した。やっと登りつめるとその先にもっと高いピークがあった。やれやれ、でももう後へは戻れない。そこまで何とか行こう。そしてそこへたどり着くと、またもっと高いピークが見えた。…」(「GB研始末記(前篇)」より)
このとき考案された触図の表現が、現在の紫外線硬化樹脂インキ等による触知案内図表現の基礎になっていることは間違いないだろう。最も、この時の印刷では、面的な表現(サーモンピンク)と、点字と記号表現(シアンブルー)、墨字表現(チャコールグレイ)の3種の印刷版を別に用意した多層的な方法になっており、現在ではこうした技術で製作される触図の例は見ない。




2-3 「視覚障害者のための公共交通機関利用ガイドブック」作成マニュアル

「視覚障害者のための公共交通機関利用ガイドブック」作成マニュアル
立体コピー、亜鉛版、
サーモフォーム、発泡インキ製
1983年 運輸省

前項の「視覚障害者のための公共交通機関利用ガイドブック」が完成した翌年、運輸経済研究センターからの委託事業としてして作られた作成マニュアル。
別添サンプルとして、新潟駅構内の触知案内図を、立体コピー、亜鉛版製の点図、発泡インキ、サーモフォーム方式と、4種の製法で作り、それぞれの製法技術を解説。ガイドブックのために開発した触知記号類の一覧も掲載。
また、「視覚障害者のための公共交通機関利用ガイドブック」に対しておこなわれた利用者238名によるアンケート調査結果も掲載している。




2-4 指で読む世界地図帳

指で読む世界地図帳
サーモフォーム製
29cm×30cm、3巻 46図
 1984年 日本点字図書館

日本点字図書館 触図研究会によるサーモフォーム製 触地図の集大成のような作品。1983年に、触図研の代表・後藤良一氏が、ワシントンで開催された「視覚障害者のための地図・図形に関する第1回国際シンポジウム」に参加、日本における触図の技法を発表した。後藤は、世界の触地図を見聞して、「日本の触図のデザイン技術は世界最高水準」と自認したと記しているが、実際サンプルは大好評だったらしい。そのような事情もあってのことか、この地図帳の点字表記は、すべて英語で書かれている。
この世界地図帳は、清水基金の助成により、全国70の盲学校に寄贈。その後、販売した期間もあった。(現在は販売終了)




2-5 みて ふれて ガイド きたく

みて ふれて ガイド きたく
サーモフォーム製
22cm×27.3cm、1巻 10図
1998年 北区

1970年代半ばぐらいから、自治体からの依頼で、触地図冊子製作の依頼が増えてきた。一方、触図研究会は、1986年3月に一般点訳者向け触図製作学習書として「点訳のための触図入門」を作りあげたあとに解散する。よって、1980年代後半からは点字製作課が受注した仕事を元触図研のメンバーが製作するという流れになった。そのような製作も、1990年代ぐらいまでで終わりになり、2000年代以降は点字サイン業者による設置型の触知案内図の製作が主流になってゆく。展示の触図冊子は、その終わり頃に作成したものであるが、サーモフォームに色刷り印刷をするという方法に挑戦している。時代の流れは晴盲共用のカラフルな製品を求めてきており、サーモフォームにおいても、その表現に対応しようとした試みだが、その後、文字のみを墨字併記したサーモフォーム触地図冊子は数点作られるが、カラー印刷はこの冊子のみとなった。




2-6 パラリンピック村案内図

パラリンピック村案内図
透明プラシート製
29cm×30cm、1巻 1図
 1998年 長野パラリンピック
冬季競技大会組織委員会

「みて ふれて ガイド きたく」と同時期に作られた触図冊子。墨字併記対応をするため、サーモフォームの用紙を使わず、透明のプラスチックシートを使うことで、下のカラー印刷を見せる工夫がされている。この冊子では日本語を使わない視覚障害者の使用を考慮して、触図表現では日本語を使わず、対応するアルファベットを浮き出し文字として表している。




3. 触図の先駆者 後藤良一

  後藤良一 の仕事と功績

後藤良一 肖像
日本における触図製作は明治から盲教育の場や点字出版図書では行われていたが、一般向けの点訳書での触図はほぼ皆無であった。
日本点字図書館(以下、日点)の点訳奉仕者・後藤良一は、1954年、初めて手がけた点訳書『点字発達史』において図版の触図化を試み、著者の大河原欽吾を感嘆させた。
その後、日点創設者本間一夫の要望に応え、生来の地図好きもあり、2万5千分の1の東京地図を完成、以後視覚障害者への地図作りに取り組む。
1964年、本間が海外より持ち帰った点字複製用サーモフォームに触図複製の可能性を見出し、原版の製作を開始する。「東京案内地図」を皮切りに、「大阪案内地図」「富士・箱根・伊豆案内」「奈良・大和路案内」「京都案内」などを次々に製作。用具部(当時)で販売した。一部の地図は、その後も改訂して、現在も点字製作課で販売している。
1972年、点訳者に触図の作り方を教えることをきっかけとして、触図研究会を発足させる。この研究会に集ったメンバーは、毎回の課題を元に、それぞれが触図を製作し、これを触読者である本間一夫や盲学校教員に評価してもらうことで触図表現を研究するというものであった。この触図研究会のメンバーにとって、大きな仕事となったのは運輸省(当時)より1981年に受注した「視覚障害者のための公共交通機関利用ガイドブック」である。このガイドブックでは、開発されて間もない発泡インキを使用、新たな触図表現を模索した。
後藤率いる触図研は、1980年代に入って、駅等の公共空間に設置が求められるようになった触知案内図の製作方法として、電気成型というメッキの技術を利用した銅板製触地図技術を開発した。この製法による世界初の案内板「大宮駅」を完成させ、以降も多くの触地図を製作した。営団地下鉄(当時)の構内用触知案内図としても採用され、今でも護国寺駅や飯田橋駅などに設置されている。
後藤は、研究の成果として、日本の触図技術を世界に広げることにも尽力した。1983年ワシントンで開かれた「視覚障害者のための地図・図形に関する第1回国際シンポジウム」に日本代表として新しい技法を発表、各国から高い評価を得た。この時紹介された立体コピー技術は、現在では、世界中で使われている触図製作方法の一つである。その後、日本国際地図学会内に新設された触地図専門部会の主査にも就任。触図研究会で培った技術は『点訳者のための触図入門』にまとめた。日本の視覚障害者への情報提供手段の一つ「触図」の分野では、間違いなく先駆者といえよう。
これらの活動はすべてボランティアで行っており、職業は日本リフト・サービスというスキー場のリフトの会社の経営者であった。その民間会社の経営者としての知見から日点の経営にもアドバイスをいただくなど、日点80年の歴史に大きく寄与した一人である。
2010年12月11日、惜しまれながら永眠。今年は没後10年にあたる。
(敬称略)


後藤良一の遺品
後藤良一の遺品より 触図製作に使った道具類
当時販売されていたイギリス・ノッチンガム大学開発による触図キットの未使用完品もある
冊子類は、後藤の関わった触図に関する論文、ガイドブック等

4. 触図関連機器

4-1 サーモフォーム

サーモフォーム
幅41cm×奥行66cm×高さ40cm
重さ23kg
American thermoform 社
brailon duplicator

半立体的に作られた触図原図の上に、ブレイロンまたはタクティロンという薄手のプラスチックシートを置き、熱で柔らかくした後に空気を抜くことで、点字や原図を精密に写しとる機械。日本では、1964年に本間一夫が海外から購入し、日本点字図書館の触図製作の一時代を支えた機械。盲学校や点字図書館でも使われていたが、原図の作成に熟練した技術がいることや、点図を容易に作成できる点字プリンターの登場により、現在ではあまり使われなくなってきた。しかし、多層的な表現ができることから、今でも触図が好きな視覚障害者からは好まれる製法である。
ブレイロンは同社のサプライ品、タクティロンは日本で開発されたものだが現在は生産終了。機械本体も、日本点字図書館の用具で輸入販売していたが、製造物責任法(PL法)の関係で販売できなくなり、現在は取り扱っていない。
※来場者には操作体験と触図のお土産プレゼントあり。




4-2 点字プリンター ESA721

点字プリンター ESA721
幅50cm×奥行80cm×高さ43cm
重さ21kg
株式会社ジェイ・ティー・アール

大・中・小の3点方式による点作図プロッタ機構を世界で初めて搭載した点字プリンター。それぞれの点の距離をかなり自由に印字できるため、自由な点図製作を可能にした。藤野稔寛氏開発の「エーデル」という無償の点図作成ソフトの普及と相まって、現在の日本の点訳図書の図のほとんどは、この点字プリンターが担っていると言える。
●沿革
 1986年 ESA721 両面打ちのできる点字プリンタとして発売開始
 1991年 NEW ESA721 世界初となる作図プロッタ機構を搭載
 1995年 ESA721ver'95 現行機種(展示品)、打ち出し速度、静音性が向上




4-3 イージータクティクス

イージータクティクス
幅31.6cm×奥行28.6cm×高さ16.4cm
重さ4.9kg
SINKA株式会社

熱発泡するマイクロカプセルを挟んだ用紙に対し、温度をコントロールしたサーマルヘッドをあてることで、点字や触図等の浮き出し印刷を可能にする点字プリンター。点訳図書で一般に用いられるデータではなく、グラフィック系のデータに基づく印字となる。また、カラー印刷も可能なので、見た目にもきれいな触図を作ることができる。




4-4 点図ディスプレイ Dot View DV-1

点図ディスプレイ Dot View
幅22cm×奥行15cm×高さ9.5cm
重さ2.1kg
ケージーエス株式会社

パソコン上のあらゆる画面情報を瞬時に、点図の形で表示することができるディスプレイ。表示部は、24×32ドット、点間ピッチ 3mm。ボールゲームや迷路などのゲームモードも用意している。後継機に、48×32ドットと解像度をさらにあげたDV-2があったが、いずれも生産終了。




4-5 レーズライター(表面作図器)

レーズライター

盲学校の教具としても普及している作図機器。ビニール製の作図用紙の表面にボールペンで描いた図形や文字がそのままの形で浮き上がるため、描きながら指先でたどれる器具。視覚障害者と簡易的に図を使ったコミュニケーションをとる必要があるときには便利な器具。
用具ショップで販売している。「表面作図機(レーズライター)」




企画展リーフレット

チラシ画像
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