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本間一夫文化賞 第2回受賞者 株式会社仲村点字器製作所

第1回受賞者 阿佐 博氏 わが国における点字の文化は、仲村点字器製作所を抜きには語ることはできません。四代にわたり、現在まで約30万台に及ぶ点字器の製作から点字タイプライター、足踏み式製版機、ローラー印刷機、現在はコンピュータ使用の自動製版機を製作販売(平成6年)するなど、常に時代の要請に応じた点字にかかわる機器を提供し続けています。また、昭和60年には、個人経営から会社法人へと組織変更し、長年の伝統を活した点字器の製作販売が持続できるよう図りました。

創業は明治34年。初代豊次郎氏は、わが国の点字考案者石川倉次氏や東京盲学校教師らの依頼を受け、試作品を作っては実際に使ってもらい、改良することを繰り返し、試作に成功。その後、点字器の製作販売を開始しました。

明治40年には点字製版機の製作販売開始。42年軽便印刷機の製作販売を開始したが、実際に今使われている点字器を製作したのは二代目謙次氏です。

昭和15年、三代目茂男氏が製作に本格的に参画し、豊次郎氏、謙次氏の指導を受け、伝統的な技法に基づく点字機器類の製作に従事しました。昭和23年、ナカムライター(点字タイプライター)を製作販売、昭和33年には、電動式製版機製作販売を開始しました。
四代目哲郎氏は、コンピュータの知識を活用し、コンピュータ制御による自動点字製版機を開発、時代の要請に応えられる製品を製作販売しています。

このように仲村点字器製作所は、わが国の点字文化の発展に大きく貢献されています。

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