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本間一夫文化賞 第21回受賞者 塩谷靖子氏
社会福祉法人日本点字図書館は、視覚障害者の文化向上に貢献した個人・団体に贈る本間一夫文化賞の選考委員会(委員長:社会福祉法人恩賜財団済生会 炭谷茂 理事長)において、第21回受賞者を、塩谷靖子(しおのや・のぶこ)氏に決定しました。
塩谷様は大学の数学科を卒業後、日本ユニバック株式会社(現・BIPROGY株式会社)に日本初の全盲プログラマーとして就職し、自身の仕事の遂行に役立つ点字打ち出しプログラムも開発しました。退社後は指点字通訳者などとして盲ろう者支援に長年尽力するとともに、42歳で声楽を学び始め、音大出身者に伍してソプラノ歌手としての活動を続けており、最近に至るまで各種コンクールで優秀な成績を収めています。さらに、近年はエッセイストとしての顔も持ち、多彩な人生経験を綴ったエッセイ集の出版、一般紙での掲載、点字毎日への連載などで高く評価され、受賞の実績もあります。
新技術に挑戦し後進へ道を切り拓いた功労は素晴らしく、40代でキャリアチェンジして飛躍した実績は、人生100年時代の生き方として、多くの人に勇気と希望を与えるものです。
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