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「いっしょに歩こう」目の不自由な人の誘導方法を簡単にまとめたリーフレットがダウンロードできるようになりました

イメージ画像  道路や駅のホームをはじめ、皆さんが町の中を歩いていると、白い杖を持っていたり、盲導犬を連れた目の不自由な人(視覚障害者)を目にする機会があるでしょう。
「あれ? あの視覚障害者のかた、迷っているみたい…」「改札の場所は分かるかな? 大丈夫かな?」
しかし、そんなときに声をかけて良いのか分からない、誘導してあげたいけれど、どういう風にしたら良いのかわからない…このような気持ちを持ったかたも少なからずいるのではないでしょうか。
 そんな皆さんに向けて、このページに誘導方法などをまとめました。はじめてのかたでも、大丈夫。これを読んで、視覚障害者のかたを誘導するときなどに参考にしてください。


 また、このページに掲載しているものと同じ内容が、以下からダウンロードできますので、ご活用ください。
 ※両面印刷(短辺綴じ)で3つ折りにすると、リーフレットになります。
 ※学校等の教材として印刷して配布する場合も、ご自由にご利用ください。
 なお、こちらの画像はフリー素材ではございません。画像のみのご使用、一部切り取ってのご使用等はお断りいたします。PDFは加工せずにこのままご使用ください。






いっしょに歩こう ~目の不自由な人と楽しく町を歩くために~

視覚障害者について

イメージ画像 白い杖
 白い杖は目の不自由な人が歩くために欠かせないもので、正しくは白杖(はくじょう)といいます。
白杖には3つの役割があります。

 ○ 障害物に衝突するのを防ぐ役目
 ○ まわりのようすを探る役目
 ○ 目が不自由であることをまわりの人に教える役目

白杖は目の不自由な人の命を守る大切な道具です。





イメージ画像 盲導犬
 盲導犬を使って歩いている人もいます。盲導犬は特別な訓練によって人との強い信頼関係を持っているので、飼い主の指示に忠実に行動をします。
盲導犬の胴輪をハーネスといいます。ハーネスをつけているときは盲導犬が仕事をしているときなので、盲導犬に声をかけたりさわったりしてはいけません。食べ物も絶対に与えないでください。












※視覚に障害があるというと「目がまったく見えない」と考えがちですが、見えかたに困難を抱えている人が非常に多くいらっしゃいます。
どのような見えかたがあるのか、こちらのページで紹介しています。
(当館が指定管理を受けている、川崎市視覚障害者情報文化センターのホームページへと移動します。) 川崎市視覚障害者情報文化センターホームページはこちら



声のかけかた ~困っている視覚障害者をみかけたら~

イメージ画像  目の不自由な人(目が全く見えない人も、見えかたに困難を抱えている人も)は、困ったときもまわりに手助けをしてもらえる人がいるか気づきません。そんなときに「どうしましたか?」「お手伝いしましょうか?」と声をかけてください













誘導のしかた

 目の不自由な人を誘導するときは、「手引きしますのでひじを持ってください」と言って、軽くひじの上を持ってもらいます。
誘導する人の背が低いときは、軽く肩を持ってもらいます。
 誘導する人は、目の不自由な人の半歩前を歩くようにします。
歩くときには二人分の幅をしっかりとってください。歩く速さや歩幅は、自然に歩くのにあわせてください。

良い例

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悪い例

手や衣服を引っぱったり、後ろから押されたりされると、とても不安になります。危険ですのでやめてください。

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○ せまい場所を通るときは
 「ここからせまくなります」と声をかけて、持ってもらっている腕を背中側に回してください。誘導されている人は真後ろに入って一列で通ります。
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○ 段差があるところでは
 小さい段差でも必ず手前で「段差があります」と声をかけて、少しゆっくり歩いてください。誘導される人は自分の杖で確認をして歩きます。「歩道に上がります」「一段下がります」などイメージしやすい言葉だとなお良いです。




○ 階段では
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 階段の手前で必ず「上り(下り)階段です」と声をかけて、上り始めてください。誘導される人は一段後を上ってきます。
階段では危険ですので途中で立ち止まったり、振り返ったりせず、一定のリズムで上ります。
 終わりが近づいたら「あと3 段で終わります」というように、声をかけてください。上り終わったら、もう一歩進んで誘導される人が上りきったらいったん立ち止まって「終わりです」と言ってください。








○歩いているとき
 いっしょに歩いているときは、まわりのようすなどを説明してくださるとうれしいです。目印になる建物や道路のようす、遠くの景色などを聞 きながら歩くのはとても楽しいものです。説明するときは「右にはスカイツリーが見えます」「200mくらい先にレストランが見えてきました」など方角や距離を説明してください。



○ イスに座るとき
イメージ画像  イスに座るときは座面にものが置かれていないかなどを確認してから、ひと声かけて片手を背もたれに触れてもらいます。テーブルがある場合はもう片方の手でテーブルに触れてもらいます。腰掛けるときには手助けは必要ありません。
 背もたれがない場合は、座席に触れさせ正面がどちらかを説明してください。










○べんりなクロックポジション
イメージ画像  テーブルにある食べ物の位置などを説明するときには、時計の文字板にたとえて説明するとわかりやすいです。「2時の方向にコップがありま す」「調味料は9時の位置です」などと言います。
 お皿やお弁当箱の中のものの配置を説明したり、道をたずねられたときに方向を説明するときにも使えます。たくさんの人が行き交う町には、目の不自由な人にとって役立ついろいろな工夫や仕組みがあります。









歩きやすい町のために

たくさんの人が行き交う町には、目の不自由な人にとって役立ついろいろな工夫や仕組みがあります。



○点字ブロック
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 道にしかれた点字ブロックは目の不自由な人にとってもっとも大切な歩く手がかりです。点字ブロックには2種類あるのに気がついていますか?
 丸い粒状の点が並んでいるものを「警告ブロック」といいます。道の分かれるところや段差、階段などの手前にあり、ここから先には道のようすが変化していることを教えています。
 細長い線のような突起が平行に並んでいるものは「誘導ブロック」といいます。線の方向に道が伸びていることを表します。


○音声信号
イメージ画像  交差点で信号機から音が出ているのを聞いたことはありますか?音声信号の音は信号が青であるということを知らせるだけではなく、音の方向で道路をまっすぐに渡ることができるようになっています。信号機の下に専用の押しボタンがある場合もあります。








○手すりの点字表示
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階段の手すりに点字の表示がついていることがあります。駅のホームでは「何番線か」「どこ行きの電車が入ってくるか」など大切な情報が書いてあります。










 いろいろな工夫で町はどんどんべんりになっています。
でも目の不自由な人にとって本当に必要なのは、みなさんの「いっしょに歩こう」という気持ちです。正しい知識とやさしさで、だれもが楽しく安全に町を歩けるように、ご協力ください。

【お問い合わせ】
日本点字図書館 総務部総務課
電話 03‐3209‐0241
FAX 03‐3204‐5641
Eメール nitten@nittento.or.jp



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