目の不自由な人に出会ったら ― にってんキッズページ
あなたへのお願い
日本点字図書館 理事長 長岡英司
日点で理事長として働いている長岡です。
私は、12才のときに目が全く見えなくなりました。
その後は、点字や声の本を使って勉強をしました。大学では数学を学びました。
それができたのは、点字や声の本をつくってくださったボランティアのみなさんのおかげです。
大人になってからは、仕事にパーソナルコンピュータも使うようになりました。
画面の文字を声で読み上げるソフトウェアができたからです。
インターネットもとても役にたっています。
そのような機器や技術と、点訳や朗読をしてくださるボランティアのみなさんの協力が、目の見えない人や見えにくい人のくらしの大きな助けになっています。
ところで、私は日点まで電車を利用して毎日通勤しています。
慣れた道や駅ですから、ひとりでもだいじょうぶです。
でも、知らない場所へ行くときや、慣れていない場所では、周りの様子が分からなくてとても大変です。
音のでる信号、点字ブロック、点字の案内表示など、そのようなときに役立つ物が街の中に増えてきましたが、それだけでは十分ではありません。
近くにいる人に手伝ってもらうのが一番ありがたいことです。
目の見えない人や見えにくい人が街の中で困っている様子を見かけたら、ちょっと手伝ってみてください。
そのようなときにどうすればよいのか、日点のホームページにある「いっしょに歩こう」を読むと分かります。
知らない人に声をかけるときは、少しドキドキするかもしれません。
周りの様子が分からなくて困っている人がいたら、ちょっと勇気をだして、声をかけてみてください。