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第22回「本間一夫文化賞」受賞者を発表

2025年10月

第22回「本間一夫文化賞」受賞者 シナノケンシ株式会社

デイジー図書プレーヤーPTR3写真 シナノケンシ株式会社 代表取締役社長 金子行宏氏写真 社会福祉法人日本点字図書館は、本間一夫文化賞選考委員会(委員長:社会福祉法人恩賜財団済生会 炭谷茂 理事長)において、第22回受賞者として、シナノケンシ株式会社(所在地:長野県上田市)を決定いたしました。

同社は1918年に絹糸紡績事業から出発し、現在では精密モータ、ロボティクス製品、福祉・生活支援機器の開発製造を手がけています。
視覚障害福祉分野では、デジタル時代における視覚障害者の読書環境の改善に多大な貢献を果たしており、今日まで30年以上に及びます。
1993年、カセットテープが主流だった視覚障害者向け録音図書のデジタル化に検討段階から関与し、日本を含む世界各国の視覚障害者向け図書館関係者と連携をとり、アクセシブルな録音図書・電子書籍の国際標準規格であるDAISY規格の開発と実現に寄与しました。(DAISYはDigital Accessible Information Systemの略)
1998年にはこの規格に対応した世界初のDAISY図書プレーヤーを完成させ、「PLEXTALK(プレクストーク)」ブランドの図書再生・録音機は日本トップクラスのシェアを誇ります。図書の読みたい章やページへのアクセスが容易になったほか、DAISY図書の製作者向けソフトも開発し、読書の利便性が格段に向上しました。
2010年に視覚障害者等のための電子図書館である「サピエ図書館」がスタートしてからは、翌2011年よりDAISY図書のオンライン配信サービスである「サピエデイジーオンラインサービス」のシステム開発・保守を担当。近年は、専用機器のみならず、スマートフォン等汎用デジタルデバイスでのDAISY図書利用の実現にも取り組んでおり、今後もニーズと時代に沿った製品開発が期待されます。
DAISY図書は視覚障害者だけでなく、学習障害や上肢障害など印刷物を読むことが困難な人々にとっても有用です。視覚障害関係者にとどまらず、昨年から今年にかけて各地の公共図書館や学校、出版・教育分野を中心に「読書バリアフリー」を主題とするイベントや講座の回数も増加し、国内においてアクセシブルな図書の役割に注目が集まっています。
同社の長年にわたる視覚障害者の読書環境充実への貢献は高く評価され、本年度の本間一夫文化賞に最もふさわしいとして、選考委員の総意で受賞が決まりました。

本間一夫文化賞は、2003年8月に他界した日本点字図書館創立者・本間一夫を記念して2004年より設けられた賞で、視覚障害者の文化・福祉・教育の向上に貢献した個人・団体に毎年贈られます。社会福祉法人読売光と愛の事業団様には第1回から受賞者決定に関する記事の全国紙への掲載と記念品のご協賛をお願いし、長きにわたり多大なお力添えをいただいております。10月7日読売新聞紙上の記事掲載をもって発表とさせていただきます。



選考委員



協賛



後援




日本点字図書館について

社会福祉法人 日本点字図書館
ホームページ : https://www.nittento.or.jp/
1940年本間一夫により創設。点字図書・音声図書の製作・貸し出し、視覚障害者用具の販売等の事業、自立訓練(機能訓練)事業および指定特定相談支援事業を行なう日本最大の視覚障害者情報提供施設。視覚障害者情報総合ネットワーク 「サピエ」の管理も行なっている。



本件に関するお問い合わせ

社会福祉法人 日本点字図書館 総務部 担当 石出・鈴木・久保
電話:03‐3209‐0241/FAX:03‐3204‐5641
Eメール:nitten@nittento.or.jp



PDF版

PDF版のプレスリリースは下記リンク先をご覧ください。
第22回「本間一夫文化賞」受賞者を発表



これまでの受賞者

第1回から前回までの受賞者については、下記のページをご覧ください。
本間一夫文化賞




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