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海外支援 : 図書館の新たな試み
アジア盲人図書館協力事業
日本点字図書館は、国連・アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の「アジア太平洋障害者の十年(1993~2002)」が1993(平成5)年に発足したのを機に、アジア盲人図書館協力事業を開始しました。
この事業は、アジア地域の視覚障害者に豊富な点字図書を供給するため、マレーシアを拠点に毎年アジア各地で「コンピュータ点字製作技術指導講習会」を開催し、周辺の国々から図書館や盲学校、盲人協会などのスタッフを招いて、パソコンによる点訳技術や作図法などを指導するものです。講習会修了後、それぞれが点訳ソフト、パソコン、点字プリンタを持ち帰り、点字資料の製作に取りかかっています。
この事業は、霞会館の助成を受けて実施しています。
池田輝子ICT奨学金事業
2004(平成16)年より、当館に寄託された池田輝子基金を財源とし、アジア太平洋地域内の発展途上国から、視覚障害者青年を招聘し、ICT(情報コミュニケーション技術)を指導することによって、将来各国の視覚障害者リーダーとして、各国及びアジア太平洋地域の視覚障害者の文化、福祉の向上に貢献する人材の養成を行ないます。
日本点字図書館は、アジア盲人図書館協力事業や池田輝子ICT奨学金事業などの海外支援事業を実施し、国内外の視覚障害者福祉の向上に貢献していると高い評価をいただき、2007(平成19)年12月6日、「アジア太平洋障害者の十年(2003~2012年)」中間年記念障害者関係功労者内閣総理大臣表彰を受賞いたしました。
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