トップページへ

ここから本文

おかげさまで創立80周年を迎えました。

TOPバナー

胡蝶蘭 日本点字図書館は2020年11月10日に、80周年を迎えました。こうして、創立80周年を迎えることが出来たのも、日頃から支えてくださる皆様のおかげです。あたたかいご支援・ご協力に、心より感謝の意を申しあげます。現在、新型コロナウイルスの影響で縮小体制ながら、記念事業を行なっておりますので、ご紹介いたします。


おかげさまで創立80周年を迎えました。 記事目次



創立80周年記念誌

創立80周年を記念して、2冊の記念誌を発行いたしました。

 『日本点字図書館のあけぼの』
創立期から1950年頃までの新発掘資料をまとめた冊子です。
日本点字図書館のあけぼの
『日本点字図書館のあけぼの』についてのページは、こちら


『プログレス 明日のサービスを築いた十年』
2010年から2020年までの事業の変遷をまとめた冊子です。
プログレス 明日のサービスを築いた十年
『プログレス 明日のサービスを築いた十年』についてのページは、こちら



創立者・本間一夫と日本点字図書館について(立花明彦氏)

創立80年を記念して、当館理事であり静岡県立大学短期大学部教授の立花明彦氏が、資料「本間ノート」から読み解いた考察を、録音雑誌ブックウェーブ 11月号「人・話題の窓」でお話いただきました。
創立期の興味深いエピソードであるため、立花氏の許諾を得て音声データを公開いたします。

なお、以下、2点についての訂正がございます。
(1) 21分56秒 「日本点字制定40年」の部分 → 正しくは「日本点字制定50年」
(2) 22分35秒 「紀元前2,600年」の部分 → 正しくは「紀元2,600年」

音声ファイルは、こちら(42分36秒) ※クリックすると音声が流れます。



図書館の歴史

創立者・本間一夫の生い立ちと共に、日本点字図書館の歴史を掲載したページです。年表もございます。

「図書館の歴史」のページは、こちら



建物で見る80年の歴史

1940年(昭和15年)の創立から、現在までの歴史を、建物の写真と共に振り返ります。
「にってんフォーラム 116」掲載記事と同内容ですが、AIでカラー化した写真を大きく掲載しています。

「建物で見る80年の歴史」のページは、こちら



カラー写真で辿る日本点字図書館の面影

創立当時の写真など、古いモノクロ写真をAIによってカラー写真にしました。
後藤静香による点訳講習会の様子(1940年)や、足踏み式製版機による亜鉛板製版(1954年)など、当時の様子が鮮やかに蘇ります。

「カラー写真で辿る日本点字図書館の面影」のページは、こちら


歴代館長のご挨拶

初代館長の本間一夫から、第7代となる現館長の長岡英司まで、歴代の館長の就任時のご挨拶をまとめました。

 「歴代館長のご挨拶」のページは、こちら



関連書籍のご案内

創立者・本間一夫と現理事長・田中徹二は、それぞれ点字図書館のことを記した図書(岩波新書)を著しています。関連書籍として、以下にご紹介します。

■『指と耳で読む ―日本点字図書館と私―』 本間一夫 著、1980年(岩波書店)
 本間の生い立ちから、点字図書館の創立40周年までの苦難の軌跡を綴ります。    

   指と耳で読む―日本点字図書館と私―

『指と耳で読む』について詳しくは、こちら



■『不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける』 田中徹二 著、2015年(岩波書店)
 創立51年を迎えた点字図書館に就任して以降、デジタル化やバリアフリーや国際協力事業など多岐に渡る活動を展開した記録。    

   不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける

『不可能を可能に』について詳しくは、こちら



■『本間一夫と日本盲人図書館』 2015年(日本点字図書館)
 新資料「本間ノート」に基づく創設期の様子と、戦前・戦中の「日本盲人図書館」時代の記録。
   

   指と耳で読む――日本点字図書館と私

『本間一夫と日本盲人図書館』について詳しくは、こちら



■『見えない人の「読めるしあわせ」を叶えるために』 2015年(日本点字図書館)
 創立者・本間の生涯と点字図書館の軌跡をマンガ形式で描いた学習冊子。    

   見えない人の「読めるしあわせ」を叶えるために

『見えない人の「読めるしあわせ」を叶えるために』について詳しくは、こちら



もっと知る

日本点字図書館について、もっと知りたい人向けのページをご紹介します。



お知らせ

創立80周年について掲載いただいた記事です。

・日本点字図書館 「読みたい」に応えて80年 点訳も担う知の拠点 (東京新聞 2020年11月10日付 朝刊)
 ※画像をクリックすると文字を拡大してご覧になれます。
   

   日本点字図書館 「読みたい」に応えて80年 点訳も担う知の拠点
80年前の今日11月10日、日本点字図書館(新宿区高田馬場)が創立された。今では点字と録音図書を4万5000タイトルそろえる国内最大の点字図書館だ。実は貸し出しのみならず、資料の制作も重要な役割で、目が不自由な人の「読みたい、知りたい、学びたい」に応えようと奮闘している。今年は日本の点字が制定されて130年-。

【写真】知識の滝をイメージしたチェーンが下がる日本点字図書館
【写真】2枚重ねの亜鉛板に原稿を入れる「プリント」工程。印刷物に点字が反映される
=いずれも新宿区高田馬場の日本点字図書館で
 トトトト…。点字製作課の一室には、町工場のような機械音が響き渡っていた。活字から点字に翻訳する点訳のため、機械が亜鉛板に突起を打ち込む。この亜鉛板で用紙を挟み、ローラーで圧力をかけると小さな突起がびっしり刻まれた。自治体や企業から受注した資料やカレンダー、教科書なども製作し、事業収入を得ているという。

【写真】全自動点字製版機で製作された2枚重ねの亜鉛板

 「職人」ならではの技術も。視覚障害がある職員が点訳された資料を指で読み上げる触読をし、晴眼(目が見える)職員が元資料と照らし合わせていく。常務理事の伊藤宣真(のぶざね)さん(64)は「触読には知識と速さが重要で、点字に慣れ親しんでいる視覚障害者が担っている」と話す。
 三百人が登録するボランティアも活躍。点訳や音声資料づくり、製本にも関わる。ボランティア歴十年の女性は「読者の喜びを思うと、やりがいは大きい」と笑顔だ。
 新たな蔵書は利用者のリクエストなどをもとに、月に一度選ぶ。実用書や料理本のみならず、中には官能小説も。視覚障害者の多くが従事するはり・きゅうマッサージ関連は特に豊富という。
 「普通の図書館とは違いますよ」と全盲の田中徹二理事長(85)はほほ笑む。貸し出し資料は無料で国内外に郵送される。視覚障害者は書店で本を購入するのも難しく、「点字図書館を経由しないと、情報を得にくい」と役割の大きさを説明する。
 IT化も進んでいる。同館が管理するシステム「サピエ」で、全国の点字図書館、公共図書館などの蔵書を調べたり、資料をダウンロードできる。「視覚障害者が入手できる情報量は桁違いに増えた。今後も知の泉として、情報提供に力を入れていきたい」

<点字> 視覚障害者が指先でたどりながら読めるよう、突起を組み合わせた文字。各文字は縦列3つ、横列2つの計六つの位置に点を配置して作る。フランスのルイ・ブライユが考案、日本では1890(明治23)年に石川倉次が翻案した。

  1940年11月10日創立 戦時中も貸し出し
【写真】豊島区雑司が谷にあった日本盲人図書館前に立つ本間一夫(日本点字図書館提供)
 日本点字図書館の創立者の本間一夫(1915-2003年)は、北海道出身。5歳で髄膜炎により失明するも、少年雑誌や児童文学を読み聞かせてもらい、読書好きに成長した。
 関西学院大卒業後の1940年11月10日、豊島区雑司が谷の借家に「日本盲人図書館」を創立。蔵書の点字図書700冊のほとんどは、私財を投じて買い集めた。翌年には現在の新宿区高田馬場に移転した。
 本間の活動に共鳴した社会教育家の後藤静香(せいこう)が点訳奉仕運動を広め、古今東西の名著の点訳が集まった。43年、図書館棟が落成。
 戦時中は本間が資料を茨城や北海道へ疎開させ、郵送での貸し出しも継続。空襲で全焼した図書館棟は48年に再建され、日本点字図書館と名を改めた。現在は社会福祉法人が運営し、視覚障害者のための日用品の販売や相談などさまざまな事業を展開している。

掲載記事のWEB版は、こちら




最後に

2020年は、数々のお祝いの言葉をいただき、ありがとうございました。
当法人が視覚障害者や支援する皆様にとって有益な組織でいられるよう、またさらなる発展に向けて、より一層励んでまいります。今後とも、変わらぬご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申しあげます。



本文 おわり

補助メニュー

Copyright © 2011 Japan Braille Library All rights reserved.